• HOME
  • 動物愛護/crueltyfree
  • 【クルエルティフリー認証】世界に広がるクルエルティフリーのラベル。いろんなウサギマークを見かけるけど、どれがホンモノなの?

【クルエルティフリー認証】世界に広がるクルエルティフリーのラベル。いろんなウサギマークを見かけるけど、どれがホンモノなの?

動物愛護/crueltyfree

世界的に意識が高まり今やスタンダードになりつつある「クルエルティフリー」という概念。ここ日本でも動物実験をしていないコスメや日用品をチョイスしたいという人がだんだんと増えていますよね。
そんなとき選定の指針になるのがクルエルティフリー認証マーク。〝ウサギのマーク〟という印象は強いですが、よく見るとデザインもいろいろあり、誰がどんな基準で付けてる証印なのか、どれを信頼してよいのか、もしかしてニセモノもあったりするの?と疑問を感じたことがある方も多いのではないでしょうか。そんなクルエルティフリー認証マークの中でも世界的に認知度が高く信用度の高いマーク4つを、違いも含めて詳しくご紹介したいと思います。

ただしマークがないからといってそのブランドが動物実験をしているというわけではなく。
ロゴの使用を許可されるまでには時間と費用が掛かり信用の大きい認定機関ほど規定や条件も厳しい為、動物実験をしていなくても申請はしない企業やブランドは多いんです。なのでマークがついていなくともクリーンビューティーなブランドはいっぱいあるということは前提として抑えておきましょう。ミシュランガイドに掲載がなくてもおいしいお店はいっぱいあるし、東大生じゃなくても頭のいい人はたくさん居るしみたいな感じです別にしっくりこないな。
また、見たことのないマークが使用されていたとしてもそれがニセモノということではなく、ブランド独自で採用しているマークの可能性が高いです。その場合は基準もブランド独自のものですので、詳細内容はブランドのウェブサイトでポリシーを確認したり、気がかりな事は問い合わせて質問する必要があります。

Leaping Bunny ロゴ
Leaping Bunny
PETA ロゴ
Beauty Without Bunnies
Not Tested on Animals Rabbit ロゴ
Not Tested on Animals
Hase mit schützender Hand ロゴ
Hase mit schützender Hand
Fighting Animal Testing ロゴ
Fighting Animal Testing

比較表(まとめ)

1.Leaping Bunny(リーピングバニー)

Leaping Bunny ロゴ

国際的認定機関であり認知度も高く、最も主要な認証マークといえます。
認定を行っているCCIC(Coalition for Consumer Information on Cosmetics)は、以下の8つの異なる動物保護団体によって設立された大規模な国際組織です。

  • American Anti-Vivisection Society(アメリカ)
  • Animal Alliance of Canada(カナダ)
  • Beauty Without Cruelty, USA(アメリカ)
  • Doris Day Animal League(アメリカ)
  • Humane Society of Canada(カナダ)
  • Humane Society of the United States(アメリカ)
  • New England Anti-Vivisection Society(アメリカ)
  • National Anti-Vivisection Society(イギリス)

リーピングバニー認定を付与されたブランドや企業は公式ウェブサイトに一覧で掲載されているのでいつでも確認することが可能です。ただ親会社の意向は考慮されていなかったりと、人によっては満足出来る審査基準ではないかもしれません。
またあくまで動物実験をしていないということに特化した認定ですので、製品がヴィーガンであるということではなく、成分についてはブランドや製品ごとに別で確認が必要です。

2.Beauty Without Bunnies

Beauty Without Bunniesは、アメリカの動物愛護団体PETA (ピタまたはペータ) が与える認証マークですが、リーピングバニープログラムに比べるとかなり簡易な認証プロセスになっています。
認定費用は1回350ドルで更新もありません。比較的簡単に認証がもらえるため申請する企業も多く、いちばん多く目にするウサギマークとなっています。監査もなく企業側からの提示を信頼することで成り立つ審査です。
PETAは過激なキャンペーン活動を行うことが多く、たびたびネットをざわつかせることでも有名。
ちなみにロゴには2つのバージョンがあり、左が古いもので右がリニューアルした新しいものです。どちらのバージョンも使用されているので旧ロゴも有効です。
「クルエルティフリー」と「クルエルティフリー&ヴィーガン」の2種類が用意されているので、ヴィーガン製品を探している人にわかりやすく親切ですね。

3.Not Tested on Animals Rabbit

Not Tested on Animals Rabbit ロゴ


NOT TESTED ON ANIMALS Rabbitは、1993年から動物実験反対の啓蒙活動をしているオーストラリアの非営利団体、CHOOSE CRUELTY FREE(CCF)が与える認証マークです。 CCFは動物由来の成分についても厳格で、Restrictions on animal bi-products(畜産副産物の制限)という基準を設けています。
その製品を作る為に生き物が苦痛を強いられたり殺されてたりしてはいけないことはもちろん、食肉など別産業の副産物だとしても動物が犠牲になっている成分の使用を禁止するという内容です。動物実験NGの枠からもう一歩先へ踏み込んだ規格といえますね。ただ、ハチミツ、蜜蝋、プロポリス、ラノリン、ミルクの使用は許可されているので、製品がヴィーガンであることを意味するわけではありません。 認定ブランドの中からヴィーガンブランドのみを選り分けたリストもサイト内で確認することが可能です。

4.Hase mit schützender Hand

Hase mit schützender Handはドイツ語なので発音がわからないのですが、翻訳すると「保護の手でバニー」「保護手付きのバニー」みたいなかんじになりました。イイ感じの日本語にならなかったのでとりあえずうさちゃんなでなでとしておきます。
うさちゃんなでなでは、ドイツを拠点にした動物愛護団体、IHTKが管理する認証マークです。
IHTKは、1979年から動物実験の廃止を求めクルエルティフリーコスメを認証している歴史ある団体です。
認定にはABN(Australian Business Number)が必要という条件がありますのでオーストラリアの企業である事が条件となりますが、ヨーロッパのオーガニックコスメにはこのマークがよく使われています。
CCFと同じくIHTKも動物由来成分への制限を設けており、動物に苦痛を強いたもの、その成分の為に動物が死ななければならなかったものなど複数の禁止項目が設定されています。が、これもCCFと同じく使用許可されている動物性分があり、製品がヴィーガンであることを意味するわけではありません。
2013年以降「Animal-friendly/NATURAL」の表記が追加されたマークが作成されましたが、これは動物実験NGに加えエシカルな製品であることを意味し、これもまたヴィーガンということではありませんのでヴィーガニストは注意が必要です。

5.Fighting Animal Testing

Fighting Animal Testing

ウサギが向かい合いファイトしているロゴ。こちらはクルエルティーフリー認証マークではなく、イギリス発のグローバルコスメブランド「Lush(ラッシュ)」の啓蒙活動に付随したキャンペーンロゴなんです。
Lushは日本でもとても人気のブランドなので、上で紹介してきた認定マークは見た事がなくてもこのマークは見たことがあるという方は多いのではないでしょうか。とくに動物保護関連の情報に興味を持っていろいろ見始めるとグイグイ視界に入ってくるマークです。 Lushは創設以来動物実験反対活動を行っており、動物実験の代替法の研究の為に出資や基金の設立、関連する機関への働きかけなど、新しい基準を探すため日々奮闘しているすばらしい企業なので、一消費者として推していきたいです。

6.比較表(まとめ)

Leaping BunnyPETAChoose Cruelty FreeIHTN e.V.
製品や原料に動物実験が実行されていない
畜産副産物を制限している××
親会社も動物実験していない××
サプライヤーの書類提出の義務×
抜き打ちの監査がある××調査中
サプライヤーが原材料に動物テストしていないか
指定日以降※1

指定日以降※1

5年以内※2

1979/1/1以降※1
永久証明ではなく更新が必要
(1年ごと)
×
(1年ごと)
調査中
認定費無料無料有料/1回限り
(100ドル)
調査中
ロゴのライセンス料有料/1回限り
(額は売上により異なる)
有料/1回限り
(350ドル)
有料/年間費
(額は売上により異なる)
調査中
法律で動物検査が義務付けられている国での販売禁止

※1)fixed cut-off date
※2)5 years rolling rule
5 years rolling rule は「5年以内に動物実験の事実がある原材料は使っちゃダメよ」ということですが、一見良いように思えてこれだと5年後の採用を目標に新成分の開発をするこズルい企業に抜け道を用意してしまっているので、fixed cut-off date のほうが信頼度は高いとされています。

いかがでしたが。わかりづらいところもあると思いますが、あなたのお買い物のサポートになったらうれしいです♡
情報が不足している箇所もありますので日々アップデートしていくつもりです。
調査元が日本語のサイトではないので間違いや勘違いもあるかもしれません。情報に不備が合った際はご連絡いただけると助かります。

naoco

28,817 views

動物とコスメと都市伝説がすき。

プロフィール

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA