オバサンにコンビニはツラいよ。

食/ヴィーガン

投稿者:ほっこりおいもさん(50代/女性)

先日某コンビニの総菜パンコーナーに行くと、“食品ロスをゼロに!手前から取ってね!”の文字。それ以来その文字を目にするたびに、毎回モヤっとするんです。

ためしに20代の娘に話しても「そんなの当たり前じゃん、フードロスって知ってるでしょ?」の一言で一蹴される始末。もちろん私だって、理解しているつもりです。それでもどうにもモヤモヤが収まらない。

「古くなってるやつから取って」って、お店が言うのはどうなんだろうって。環境問題を隠れ蓑にした開き直りじゃない?って。要は仕入れの見込が甘かったって意味でしょう?

環境問題は、地球に住むすべての人間が当事者っていうのはね、ちゃんとわかっています。ただコンビニで気持ちよく買い物したいだけの私もいるんです。

その私は同じ値段なら、少しでも新鮮なものの方がいいんです。
すぐ食べるなら新鮮がいいし、
すぐ食べきれないなら、賞味期限が長い方がいいと考えてしまうんです。

けれど奥から取ろうとすると「あのオバサン、ちょっとでも自分が損したくないのね」と思われそうで、それも嫌なんです。

それでなくても最近のコンビニは本当に疲れます。
自動レジは慌てるし、マスクと、レジ前の透明なビニールのせいで、店員さんが何を言っているのか聞き取れません。これは店員さんがハキハキしゃべってくれれば済む話ですけど(笑)
エコバックへの袋詰めを店員さんがやるとか、スーパーのようにサッカ台を導入するとか、何か顧客の負担を減らす工夫があるといいんですけどね。店員さんと、後ろの列のお客さん、両方を待たせてる感じが本当に嫌です。「トロいオバサンがコンビニ来てごめんなさいね!?」って思います。

その上「古い商品から取ってね」って、もう!お客さんの負担ばっかり多くて嫌になります。こんなのはコンビニに言ってくれってことでしょうが。もうオバサンは疲れちゃったので、コンビニに近づくのはやめておきます。

ちょっと調べたら“手前から取ってね”って消費者庁・農林水産省・環境省とコンビニが一緒に取り組んでるのね。
娘にそのことを言ったら「そんなことより最近、コンビニ弁当のあげ底がえぐい」と。娘も娘で思うところあるようで、少し笑ってしまいました。

娘に「ここで相談とか聞いてもらえるよ、お母さんのは単なる愚痴だけど」と勧められたので、こちらにお邪魔した次第です。

私は編集者さんのお母さま世代になるのかな?と思いますが。世の中の同世代は、問題なく過ごされているのでしょうか?年寄りになったつもりはないのに、世間の流れの速さに勝手に年を取らされたようで、なんだか疲れてしまいます。

乱筆乱文お詫び申し上げます。
皆々様の益々のご健勝を心よりお祈りいたしております。

\ EDITOR’S ADVICE /

ほっこりおいもさま、初めまして。
ライター兼お悩み相談役のchiiと申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

最近のコンビニに気を遣うというお気持ち、
とても共感いたします…!

私は学生時代、
某コンビニでアルバイトをしておりました。

私が勤めていた当初は、
廃棄となった商品を
従業員がいただくことができましたが、
途中からすべて
廃棄しなければいけないと指示が出ました。

まだ食べられるであろう
カゴいっぱいの食べ物を捨てる際、
とても心が痛かったことを覚えています。

商品の仕入れは
仕入れ担当となる従業員の采配にかかっています。
季節や天気、
近隣で開催されるイベントの有無などを考慮して
仕入れ数を考えることは、
ある意味センスを問われる業務だと思います。

従業員も人間ですので、
もちろん「読みが外れる」こともあります。
廃棄数が多ければお店のマイナスとなりますし、
食べ物を廃棄しなければいけない従業員の心も痛みます。

「できるだけ新鮮なものを食べたい」
ほっこりおいもさんのお気持ちはきっと、
誰しもが思う当然のことだと思います。

日本は衛生面や安全性にとても厳しく、
保存の温度管理も徹底されています。
賞味期限や消費期限の設定もギリギリではなく、
しっかり猶予を持って設定していると思います。

コンビニの従業員は決まった時間に
全ての商品の賞味期限をチェックしますし、
コンビニのレジは賞味期限切れのものだと
ピー!と警告音が鳴って
販売しないよう徹底されています。

そのため、まだ食べられるものでも、
廃棄となってしまう場合があります。

逆を言えば、
コンビニに並んでいる商品は
前にある物でも後ろの物でも、
実際それほど
新鮮さに大差ないということではないでしょうか。

もちろん、
前から取るのも、
後ろのものを取るのも、
お客様の自由です。

ただ、その際に
心を痛めて捨てなければいけない人がいるということを
頭の片隅に置いておいていただければと思います。

現代になってから少しずつ
「お客様は神様」という価値観が変わり始めました。

欲しい物や欲しいサービスの代わりにお金を支払うこと、
全ては等価交換で、本来立場も平等です。

平等ではありますが、
「売ってあげている」
「買ってあげている」
こういった平等では寂しいものです。

「利用してくれてありがとう」
「欲しいものを用意してくれてありがとう」

このような両者のポジティブな気持ちが
平等である方が素敵ですよね。

ご相談の文面から、
ほっこりおいもさんは周りの人に気を遣える
とても素敵な人だということが伝わってきます。

周りの人を気遣うあまり、
「ちょっとでも自分が損したくないと思われそう」
「店員さんと後ろのお客さんを両方待たせている感じが嫌で」
と感じてしまうのではないでしょうか。

しかし、
上記の気持ちは直接誰かに言われたものではなく、
ほっこりおいもさんの想像です。

本当にそう思っているのかは、
その人にしかわかりません。

世の中には様々な人がいて、
特にスピーディーな対応を求められるコンビニでは
急かすような態度の人がいることもあります。

しかし、待つことが嫌ならば、
待つ可能性を考慮して
時間に余裕を持ってコンビニへ行くべきで、
他人にイライラを向けるのは間違っています。

もし「損したくないのね」という目で見る人がいても
その人とはほっこりおいもさんも関わりたくないですよね。

そういった人の感情を
ほっこりおいもさんが慮る必要はありません。

他人の感情は他人に任せてみると、
ほっこりおいもさんの心が
軽くなるのではないか、と感じます。

私がコンビニで働いていたとき、
お客さんから「遅い!」と怒られたり
新聞代120円を
投げつけられたりしたこともありました。

実はコンビニの従業員側も、
緊張していることが多々あります。
新人さんはもちろん、
接客が苦手な気質の従業員もいるんです。

本当に、世の中いろんな人がいます。

しかし、心は鏡のように、
「ありがとう」の気持ちで接すると
「ありがとう」の気持ちが返ってきますし、
「イライラ」の気持ちで接すると
「イライラ」が返ってきます。

小銭を叩きつけられて半泣きの私でしたが、
他のお客さんに
「君の笑顔で元気になるよ、いつもありがとう」
と言ってもらえて、
とても救われたことを覚えています。

たとえレジで周りの人を待たせてしまったとしても、
「ありがとう」という気持ちを伝えることで
待たせている人の心を解きほぐすものです。
コンビニの棚に商品がズラリと整列するのは、
お客様に気持ちよくお買い物をしてほしいという
お店側の「来てくれてありがとう」の気持ちです。

「自分ばかり気を遣っている」
という心のモヤモヤを
「ありがとう」に変換してみると
ほっこりおいもさんにとって
コンビニが素敵な場所になるかもしれません。

最近のコンビニは
美味しいものがたくさんありますので、
ぜひほっこりおいもさんには
コンビニを気持ちよく楽しんでいただければいいなと思います。

この度はご相談いただきありがとうございました。

chii

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ライター・犬猫と人のお悩み相談役。飼い主さまのお悩みに寄り添う記事執筆|愛犬愛猫の暮らしにまつわるお悩み相談|猫タロットを用いた人のお悩み相談|保護犬保護猫...

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